レディースオープン・トーナメント2006中継サイト

矢内女流名人応援席

こちらは矢内理絵子女流名人の応援席です。応援コメントをお寄せください。

 

【矢内女流名人コメント 】
今回、女流名人として決勝の舞台で戦えること、
とても幸運に思っています。
相手は伸び盛りの若手ということで
敵役になることも覚悟していますが（笑）、
盤外のことは気にせず、しっかり自分の将棋を指したいと思います。
最高の熱戦をお見せできるよう、頑張りますので
ご声援を宜しくお願い致します。

里見女流１級応援席

こちらは里見香奈女流１級の応援席です。応援コメントをお寄せください。

【里見女流１級コメント】
大舞台で指せる事を光栄に思い、自分らしい将棋が指せるよう頑張ります！

感想戦より

感想戦は第１局同様、静かに淡々と進行しました。

図で一本、△４六歩とする手があったようです。後の▲４六桂からの攻めをなかなか振りほどけず、里見１級もその展開を悔いていました。▲４六同銀では△４七角などの筋が

生じます。中央に銀を呼び込むだけに指しにくい手ですが、このタイミングだったようです。

図から▲５三角成～▲２六馬を「ちょっとさびしい手ですが」と語っていた矢内女流名人

ですが、「なかなか追い込めず、受け方が分からなかった」（里見）というように、ここらへんの指し回しは実戦的にじわじわと里見女流１級を追い込む効果があったようです。

　図の局面での△８六歩では、△６四桂（次に△８六歩～△７六桂）が良かったようです。以下、▲６九金は△８六歩▲５九金△８七歩成▲同玉△６七銀で後手良し。▲８六銀打と上部を厚くするのは、△５六歩から横の攻めを見せてまだまだの形勢でした。

共同記者会見内容

記者会見が終了しました。一部をご紹介したいと思います。

－高校合格の感想を

「行きたかった高校なので、とても嬉しいです」

－大阪や東京に出たいと思いませんか？

「高校を卒業したら、とは思います。大学は行くつもりはありません」

－学校での反応は、どんな感じですか？

「友達はいつも応援してくれます。先生から『頑張れよ！』とよく声をかけてくれるようになりました（笑）」

－学校では何と呼ばれていますか？

「『かなぢょ』です（笑）」

－将棋を始めたきっかけ、面白さは何ですか？

「父と兄が指しているのを見て、面白そうだなと思いました。手の読み合いが面白

　いところです。」

－普段の勉強方法は？

「詰将棋と棋譜並べとネット将棋です。詰将棋は１日１０問、７手から19手くらいの

　ものを毎日欠かさず解いてます。ネット将棋は１日２、３局くらい、棋譜並べと交

　互にやっています」

－大山十五世名人を尊敬する棋士と言っていますが

「受けとか中盤のバランスとかがすごいなと思います。」

－普段はどんなテレビを見ますか

「バラエティーとかをよく見ます。『いきなり！黄金伝説。』とか」

－明日も対局（女流王将戦、斎田倉敷藤花）ですが

「自分の力を出して、楽しく指せたらと思います。」

共同記者会見の模様

感想戦は１時間ほどで終了しました。里見１級への取材が殺到したため、18時20分より共同の記者会見が開かれています。

（感想戦を終え、笑顔で登場した里見１級）

（今日は楽しく指せましたか？の問いに「はい」）

（昨日高校に合格したとの報に、拍手が沸いた）

（ＴＶカメラが５台。瀬川フィーバーを彷彿とさせる盛り上がりだ）

（高校は将棋部は無いという。「では卓球部に？」「いえ、まだ決めてません」）

感想戦

（感想戦の前に、第１局につづき出雲市長が里見を激励に訪れていた）

（悔しさからか、頬を紅潮させたままの里見１級）

（勝った矢内も疲れた表情）

終局直後

（勝負は最終局（2/22）に持ち越された）

〔矢内女流名人のコメント〕

－どのあたりで勝ちを意識しましたか？

「勝ちになったと思ったのは▲６一飛と打ったあたりです。」

－１勝１敗になりましたが

「第３局（2/22）までの間に女流名人位の防衛戦（第１局：2/8、第２局：2/15）もあり、よい 　　

緊張感を保って、自分の力を出せるようにがんばりたいです。」

〔里見女流１級のコメント〕

－どのあたりが悪かったと思いますか？

「△４六歩をもっと早く打つべきだったかなと思います。」

－１勝１敗となりましたが、第３局に向けて。

「序・中盤でリードされないように、楽しんでさせるようにしたいです」

（勝者の背後にばかり報道陣が集まる、異例の感想戦）

矢内女流名人、勝ってタイに

(終局直後の矢内女流名人)

レディースオープントーナメント2006　決勝３番勝負・第２局は

137手までで先手・矢内理絵子女流名人の勝ちとなりました。

終局時間は17時5分　消費時間は先手・矢内理絵子女流名人180分

後手・里見香奈女流１級180分、でした。

第３局は２月２２日（木）、東京・将棋会館にて行われます。

矢内勝勢

控え室では終局間近、矢内勝勢と結論づけられました。111手目▲８四角以下、△８二玉ならば▲６三金△５八と▲６四金△６八とが詰めろにならないというのが変化の一例です。

振り返って96手目△８六歩▲同銀△３五歩とした手が疑問で、単に△６四桂なら難しい勝負だったようです。

（モニターを見つめる検討陣。Ａ級順位戦並みの盛況だ）

女流名人、決めに出たか

△４六歩の叩きになかなか▲同銀と取らない矢内女流名人。「取って何があるのか」という声が出る中、▲６三歩。

　斎田倉敷藤花、早水千紗女流二段など、女流棋士による継ぎ盤では検討されいました。いよいよ決めに出たようです。