感想戦は第1局同様、静かに淡々と進行しました。
図で一本、△4六歩とする手があったようです。後の▲4六桂からの攻めをなかなか振りほどけず、里見1級もその展開を悔いていました。▲4六同銀では△4七角などの筋が
生じます。中央に銀を呼び込むだけに指しにくい手ですが、このタイミングだったようです。
図から▲5三角成~▲2六馬を「ちょっとさびしい手ですが」と語っていた矢内女流名人
ですが、「なかなか追い込めず、受け方が分からなかった」(里見)というように、ここらへんの指し回しは実戦的にじわじわと里見女流1級を追い込む効果があったようです。
図の局面での△8六歩では、△6四桂(次に△8六歩~△7六桂)が良かったようです。以下、▲6九金は△8六歩▲5九金△8七歩成▲同玉△6七銀で後手良し。▲8六銀打と上部を厚くするのは、△5六歩から横の攻めを見せてまだまだの形勢でした。
95手目の▲8五同歩に△6四桂は▲6九金打で先手が粘れる。
以下△6八角成▲同金上△8六歩▲同銀△7六桂▲8七玉△6八桂成▲同金△8四歩▲6四歩で先手が優勢だろう。
投稿情報: K.O | 2007年1 月25日 (木) 21:38