感想戦は多くの報道陣の中で始まりましたが、次第に落ち着きを取り戻しました。
図で本譜は△2五歩としましたが、△6六歩として、以下▲同飛△5五角▲5四歩といった変化が有力でした。自陣がバラバラの先手陣は「まとめにくい」(里見)形で、嫌だったようです。本譜は▲3八銀と引けて「少しホッとした」(里見)そうです。矢内陣も薄く、指しにくい変化が多い為、熟慮したもののこの手順を断念したようです。
図で本譜は△5四歩としましたが、「ここで何かしなければなかった」(矢内)局面でした。具体的には△3六歩が有力で、▲同歩△2四馬▲4八飛△6六歩▲6八金△2五銀といった変化が並べられました。
後手陣の強みである厚みを活かす手順で「本譜よりはましだった」(矢内)ようです。実戦は2四に垂らされた歩が「紛れを求めて、嫌味をつけた」(里見)、「常に気になった」(矢内)と語るように、勝負の流れに大きな影響を与えました。
☆本局の詳しい解説は週刊将棋(1月17日号)をご覧ください。
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