図は里見女流初段が△3八歩と手裏剣を飛ばした局面。うまい手筋のようですが、▲2五銀をうっかりしました。△7四飛には▲3八飛と歩を払う手が、手順に金当たりとなります。△3八歩では単に△7四飛とゆさぶりをかけるべきでした。
しかし里見女流初段も中盤で力を出し、図では勝負形となっています。本譜の(1)△6六歩は惜しまれる失着。代わりに(2)△6六角ならば大変でした。変化の一例は▲同銀△同歩▲同金△7五歩(3四銀取り)などです。
また72手目△7三銀ではまだ△9二玉が粘りがあったか。里見女流初段にとっては得意の中終盤で間違えてしまう、残念な一局となりました。
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