レディースオープン・トーナメント2006中継サイト

激しい変化も

急戦策かと思われた矢内女流名人ですが、△２四歩から左美濃に移行。対する里見１級も▲６八金と上がって、じっくりした展開となりそうだ。

　午前中ということもあって、ゆったりとした控え室では▲６五歩と突く手も一変化として並べられている。△同歩なら▲２二角成△同玉▲５五歩△同歩▲同飛となり、△３三角には▲５九飛と引いておいて、△９九角成と飛び込むと▲７七桂～▲５五角！がある。この局面で里見１級が長考に沈んでいることもあり、この変化も読んでいるのかも知れない。

　そんな中、指されたのは▲２六歩だった。

開始前えとせとら

両対局者の席には、お菓子が用意された

記録係は伊藤和夫二段。中央は中原誠永世十段、右は主催の「週刊将棋」紙・解説の阿久津主税五段

振り駒、宙に舞う５枚の歩

午前10時、対局開始

対局が始まってもカメラがふたりを追う

里見香奈女流１級

里見女流１級は８時30分過ぎに母親とともに普段着で将棋会館に到着。館内でセーラー服に着替え、９時50分頃に対局室に入った。

矢内女流名人の到着を待つ里見女流１級

里見女流１級の初手は▲７六歩

矢内理絵子女流名人

９時54分頃入室した矢内女流名人

今日も駒箱を開ける前に瞑想

王将を据える矢内女流名人

お詫び

現在、両対局者の画像配信が機材不調のため滞っております。

大変ご迷惑をおかけいたしますが、しばらくの間ブログと棋譜でお楽しみください。

女流名人の秘策

里見１級は第１、２局と違い、▲４八銀の「オッサン囲い」ではなく、オーソドックスな美濃囲いに。注目された矢内女流名人は早めに△７四歩～△６四歩と突き、後手番ながら急戦をにおわせました。

　持久戦策の多い矢内名人のこの１局に用意した秘策でしょうか。

対局開始

振り駒の結果、と金が４枚出て里見１級の先手となりました。

初手、▲７六歩からバタバタと手が進み、里見１級得意 の中飛車となりました。

いよいよ最終局

レディースオープン・トーナメント2006決勝三番勝負はいよいよ最終第３局を迎えます。優勝を飾るのは矢内理絵子女流名人か、それとも里見香奈女流１級か。熱戦の模様は２月22日（木）午前10時から、リアルタイムでお届けいたします。