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戸辺誠四段(右上)も登場
「飛車交換したらこっち(里見)側はまずいでしょう」(先崎学八段)
「あっち(後手陣)のほうが堅いからなぁ」(森けい二九段)
大駒(飛角)が接近し、開戦ムードが高まる。
阿久津五段は「居飛車が少し損をしている」そうだが、検討の盤面は飛車角総交換の捌き合いの手順にはならない。それだけ、お互いの大駒の捌き方(手順)が難しいということなのだろう。
手順が進まないこともあって、取材陣から現在の局面の状況や、両者の戦いぶりなどの質問が多く出ている。
阿久津五段、森九段が検討する横で、中原永世十段への取材が行なわれる。
(里見女流1級の強さのタイプを聞かれて)「傾向として、序盤をしっかり指すけれども終盤がひ弱いタイプの女流棋士が多いですが、里見さんは序盤は粗っぽいですが終盤が強いですね」
(現局面について)「まだ優劣はついていないですね」
森けい二九段
阿久津主税五段
依然として、局面は動かない。
△9五歩と突き、▲4五歩△3三銀(△4五同歩は▲2五歩~▲9五歩の筋)▲4四歩△同銀▲4五歩△3三銀▲9五歩が一例だが、△9五角と出られて△4六歩の筋と6七の銀の働きのなさで、先手が苦しいと田中寅彦九段、阿久津五段の検討では並べられていた。
ひとしきり変化が並べられた後、これもあるか、と思われたもう一つの候補手・△3三銀が指された。
里見女流1級の師匠、森けい二九段が控え室を訪れた。「これは千日手になるかもしれませんね」
中原誠永世十段。「里見さんは先手だから千日手にはしたくないでしょう。どこかで打開するかですね」
他には上野四段、片上五段、佐藤紳哉五段、他棋戦で対局中の井上八段や北尾女流初段の姿も見ることができました。
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