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この局面で里見1級が15分考えて昼食休憩に入りました。持ち時間各3時間のうち消費時間は矢内1時間、里見1時間10分。昼食の注文は両者ともになしでした。
再開は13時です。
図の▲4七銀上では▲4七銀引が予想されていました。以下▲2八玉~▲3八金~▲5六金と進めて十分か、とのこと。
本譜▲4七銀上は▲3六歩などを見せて「すぐ攻めようというつもりですか。積極的ですね」と検討陣。
本日はNHKの取材班が来ていました。21時からの「ニュースウォッチ9」でこの対局の模様が放映される予定とのことです。
(3世名人・初代伊藤宗看(1618~1694)は出雲出身)
「居飛車側は駒組みに進展性がないので、里見さんのほうが模様がいいです」と戸辺、佐藤両四段。さらに「里見さん、序盤はここまで完璧ですね」と戸辺四段。
(ネットワークカメラが写す画像)
(解説役の戸辺四段。同じ中飛車党ということで里見1級の応援とのこと)
(解説役の佐藤天彦四段。こちらは矢内女流名人サイドの応援とのこと)
朝の対局室の様子。大勢の報道陣と関係者が詰めかけた。
先手・里見、後手・矢内は前回(2005・1回戦)の対戦と同じ、その対戦は里見・中飛車、矢内・玉頭位取りとなりました。本局もその通りに進むかと思われましたが、里見が▲4八銀と上がって変化、「ツノ銀中飛車」の気配が漂いました。「ツノ銀中飛車」は里見の師匠・森九段の得意戦法の一つです。
中・終盤にかけて力を発揮する棋風も師匠に通じるものを感じます。
矢内は玉頭位取りを目指し△3五歩と突いた。
※前回の対戦の模様はこちらでご覧になれます。
里見1級の地元の出雲市役所から主催の週刊将棋付で、里見1級へ激励の電報が届きました。紹介いたします。
レディースオープントーナメント2006決勝進出おめでとうございます。栄冠を目指し、健闘されますよう、お祈り申し上げます。出雲の神々も応援しています。頑張って下さい。
(2004年2月、島根県でおこなわれた王将戦の前夜祭にて)
(地元期待の星として紹介される里見さん。当時育成会員で、まだ小学生)
10時30分を過ぎました。里見1級は得意の中飛車へ。矢内女流名人は持久戦模様の構えです。
和田真治三段による振り駒の結果、と金が4枚で先手は里見1級となりました。
多くの関係者、報道陣の見守る中で指された里見1級の初手は▲7六歩でした。
(矢内名人の2手目は△3四歩)
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