矢内理絵子女王・女流名人 持ち時間が五時間もあるので、最後まで落ち着いて、集中して、力いっぱい頑張りたい。女流棋士の連帯感を感じつつ、とにかく自分に対局に全力を出し切って、勝ちたい。
及川拓馬四段 矢内さんとは一度、研究会で指したことがあって、強い印象を受けた。女王・女流名人で強敵であることは間違いないが、平常心で指したい。終盤のねじり合いになると思うが、その時に自分の持てる力を発揮できればと思う。
清水市代女流二冠 稲葉さんとはお会いするのも初めてで、すごく楽しみでもあり、緊張もしている。一斉対局はチーム戦のような充実感がある。持ち時間が長いので、苦しくなっても困らないように体力を付けて、対局に臨みたい。
稲葉陽四段 女流棋士との対戦は初めてだが、始まってしまえば、それほど気にはならないと思う。(一斉対局という形で)注目されるのは、ありがたい。清水さんは手ごわい相手だけれど、普段通りの気持ちで指したい。
石橋幸緒女流王位 金井四段とは、もともと研究会をやっていた仲間なので手の内は知っている。筋が良く、丁寧な将棋を指す。王座戦に出させてもらうのは2年ぶりになるが、五時間目いっぱい戦えればと思う。
金井恒太四段 石橋さんとは奨励会時代、同じ研究会にいて、攻めが強いという印象がある。普段とは違ったシチュエーションでの対局になるが、一斉対局ということで注目もされているので、プロとして責任感を持って臨みたい。
甲斐智美女流二段 持ち時間が五時間の対局は初めてだけれど、(早指しの)阪口先生が相手なので、早く終わらないように頑張りたい。せっかく五時間も持ち時間があるのだから、いい勉強になるような将棋を指したい。
阪口悟四段 棋士になって4年目なので、(女流棋士との)一斉対局といっても普段の対局と変わりなく指せると思う。アマ・プロ戦で負けたことがあり、免疫力はついている。プレッシャーは感じていない。甲斐さんのことはほとんど知らないので、事前に棋譜並べして、本番の対局に臨みたい。