第56期王座戦中継ブログ

瀬川四段、仕掛ける

▲千葉－△瀬川戦は瀬川四段が先攻、７筋から仕掛けました。図から▲３四飛△７六歩▲６五桂と進めば一気に大決戦となります。千葉三段が考え込んでいます。

豊島四段、長考

▲豊島－△斎田戦。図は24手目△５三銀まで。豊島四段が長考しています。玉をどのように囲うかで考えているのでしょうか。

昼食の画像

（鴨せいろそば）

（冷やしわかめうどん）

昼食休憩時の盤面

（▲伊藤－△矢内戦の昼食休憩時の盤面）


（▲清水－△佐藤戦の盤面）


（▲豊島－△斎田戦の盤面）


（▲千葉－△瀬川戦の盤面）

昼食休憩時の対局室

（特別対局室の様子）

（高雄の間の様子。豊島四段の脇息が斜めになっている）

（雲鶴の間）

斎田倉敷藤花、中飛車へ

▲豊島－△斎田戦は19手目▲４六歩まで進んでいます。この局面は近藤六段も経験しており、その時の実戦は▲４六歩以下、△５六歩▲６六歩△３五歩▲７八玉△５七歩成▲同金と進んだとのこと。近藤六段は△３五歩を反省。形を決めすぎたようです。△３五歩では△５七歩成を先にして▲同銀なら△３五歩、▲同金ならほかの手を選んだ方がよかったようです（参考図）。

中井広恵女流六段（ＬＰＳＡ代表）「勝って女流の力をアピールしてほしい」

　去年、一斉対局の熱気を肌で感じたので、今年もかなり盛り上がるのではないかと期待しています。当日は日本女子プロ将棋協会（ＬＰＳＡ）の女流棋士も応援に駆けつけたいのですが、ＬＰＳＡのイベントと重なり、将棋会館に行けないのが残念です。（イベント会場の）新宿から一生懸命、対局している女流棋士にパワーを送りたいと思っています。

　今年は朝日杯でも、女流棋士が活躍しています。去年の王座戦一斉対局は、残念ながら結果は出ませんでしたが、どれも大熱戦だったので、今年も４局とも熱戦になると思います。王座戦は持ち時間が５時間と長く、女流棋士が勝ち切るのは大変ですが、全部勝って女流の力をアピールしてほしい。どちらの団体であるかは関係なしに、女流棋士が男性棋士に勝つことが、いろんな面で女流棋界のアピールにつながると思います。

　最近はあまり良い結果を残せていませんが、私も来年は王座戦に出られるよう、頑張りたいです。

（NIKKEI NET 将棋王国より）

女流棋士のコメント

矢内理絵子女流名人

　昨年に引き続き王座戦に出場でき、とても嬉しく思っています。持ち時間も５時間ありますので、時間いっぱいしっかり集中して考え、今の自分らしい将棋を指し、そこに結果が伴うよう全力を尽くして頑張りたいと思います。ご声援を宜しくお願い致します。

清水市代女流王将・王位

　一斉対局ということで、対局中も、女流棋士が頑張ってる！と思うと、より一層、気が充実してまいります。応援してくださる皆様のお気持ちを励みに、盤上没我で努めます。

斎田晴子倉敷藤花

　王座戦の女流対男性プロ一斉対局に出場できることになり、とても嬉しく思っております。王座戦の予選出場は５年振りですが、久し振りに男性プロと持ち時間５時間の将棋が指せるので、すごく楽しみにいたしております。ありがたいことに対局をインターネット中継してくださるそうです。ぜひ皆様に喜んでいただけるような内容の良い将棋を指したいと思います。

　対戦相手の豊島将之四段は１７歳の最年少棋士です。とても有望な方と伺っており、難敵ですが年の功で頑張ります。今年は何としても女流棋士が勝利を挙げたいですね。皆様、どうぞ応援していただけますよう宜しくお願い申し上げます。

千葉涼子女流三段

　女流の棋戦にはない５時間の持ち時間をフルに使って、頑張ります。中継を見に来てくださり、ありがとうございます。

（NIKKEI NET 将棋王国より）

男性棋士のコメント

伊藤真吾四段、技術面で勝負したい

　矢内さんとは奨励会が同期で、対局するのは10年ぶりぐらいです。将棋は序盤、中盤、終盤と全く手にブレがなくて、まとまっているなという印象があります。タイトル戦やレディースオープン・トーナメントの決勝（対里見香奈女流初段戦）のような修羅場もくぐっていてメンタル面ではこちらが負けそうなので、技術面で勝負したい。ネット中継があったり、大盤解説会が開かれたりして、たくさんの人に見てもらえるので、いい内容の将棋を指したい。斬られ役ですが、ファンに嫌われてもいいので、勝ちたいです。

佐藤天彦四段、気負いなく指したい

　清水さんとは研究会で一局だけ指したことがあります。しっかりした将棋で、男性プロ的。実力者でもあるので、女流棋士が相手だとは思わず、男性棋士に対する時と同じ気持ちで臨みたい。一斉対局といっても自分が指すのは一局だけなので、ほかの対局は気にならないでしょう。清水さんは朝日杯オープンで（男性棋士を相手に）２連勝していて、調子は良さそうですが、こちらも一時期悪かった調子が戻ってきているので、不安はありません。気負いなく指したいと思います。

豊島将之四段、普段と同じように

　できるだけ上まで勝ち上がりたいです。（一斉対局の）この一局は、いい将棋が指せればと思っています。（一斉対局といっても）普段と同じようにやるだけ。対局が始まってしまえば、大丈夫だと思います。斎田さんは、手堅くて、手厚い振り飛車党というイメージがあります。

瀬川晶司四段、注目されるのはありがたい

　千葉さんは独特の感性を持っていて、鋭い将棋だなという印象があります。序中盤でリードを取られないように慎重に指したいです。プレッシャーは多少ありますが、対局が始まってしまえば、盤上に集中できると思います。こういった注目される舞台に立てるのはありがたいし、たのしみでもあります。

（NIKKEI NET 将棋王国より）

野月七段と近藤六段の検討

（野月七段と近藤六段が▲千葉－△瀬川戦の検討をしている）

（29手目▲３四飛と取るのは無理筋と結論された）