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図は52手目△4四飛まで。石橋女流四段が揺さぶりをかけました。▲4八飛なら△2四飛▲2八飛となって千日手になる可能性があります。図で▲4七金は△6九角が鋭い好手。▲4八飛の一手に△2四飛▲1七角△2六歩▲同角△同飛▲同歩△5八角打(参考図)となって決まります。
(銀杏)
(13時半の控え室。千葉幸生五段、佐藤天彦四段、田中誠初段が検討している)
昼食休憩が終わり、対局再開。13時4分ごろに石橋女流四段は△4二金と上がりました。読み筋だったのか、矢内女流名人はすぐに▲6五銀と銀を引きました。(銀杏)
(昼食休憩時の様子) (昼食休憩時のモニターの様子)
(本局で使用している駒は、仙佳作の錦旗)
(「雲鶴の間」の床の間)(銀杏)
図の35手目▲5四銀の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は矢内65分、石橋49分。控え室に訪れ、この局面を見た渡辺明竜王は「これは振り飛車が相当いいでしょう。居飛車が▲2七歩と受けていい理屈はありませんから」と語りました。渡辺竜王は△4二銀と引く手を示していた。△4二銀は次に△2四飛▲4五銀△3三桂を狙っています。(銀杏)
図は30手目△3五歩まで。この構想は実戦例がほとんどない指し方です。類似局としてLPSA棋戦「日レスインビテーションカップ」の▲石橋女流四段-△松尾香織女流初段戦で指されています。石橋女流四段はその将棋にヒントを得たのでしょうか。
図は23手目▲8八玉まで。「丸山ワクチン」から互いに美濃囲いに組む展開になりました。図から石橋女流四段は△2四歩と突っかけました。同一局面で△2四歩と突いたのはわずか1局のみ。石橋女流四段、意欲的な序盤戦です。(銀杏)
(矢内女流名人の初手は▲7六歩)
(石橋女流四段の2手目は△3四歩)
(対局室は将棋会館4階・雲鶴の間)
(撮影=松本博文)
石橋女流四段の作戦はゴキゲン中飛車でした。対する、矢内女流名人は▲2二角成として、「丸山ワクチン」の作戦に出ました。矢内女流名人は「丸山ワクチン」初採用となります。(銀杏)
(本局は雲鶴の間で行われる。9時40分ごろに対局室に入ると、矢内女流名人が席に着いて、対局の用意をしていた)
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